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ソニー・ロリンズの2枚

2013-10-05 | JAZZ
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins、1930年9月7日 - )
本名 セオドア・ウォルター・ロリンズ(Theodore Walter Rollins)

ジョン・コルトレーンと並ぶジャズ・サックスの巨人
1950年代中期以降、数々の名演奏を残し、中でも1956年のリーダー・アルバム「サキソフォン・コロッサス」は名盤中の名盤です。
豪快な音とユーモアたっぷりのアドリブによる完璧な演奏は、当時の多くのサックス奏者の中でもスケールその他の点で群を抜いています。
そのロリンズも、プロ・ミュージシャンとして活動を始めてから今日に至るまで、3度に渡って音楽活動を中断しています。
最初の雲隠れは1954年の秋で、当時はマイルス・デイビスに認められ、彼のレコーディングにも参加し、自己を確立しつつあった時期ですが、シカゴで突然消息を絶っています。
理由は麻薬の悪癖を絶つためだったようで、翌年11月にクリフォード・ブラウンのバンドに参加し、復活します。
2度目の隠匿は1959年で、暫らくの間、ロリンズの姿を見かけたものは殆どいなかったようです。
この間ロリンズは、酒と煙草を絶ち、体と精神の鍛錬を怠らず、サックスの練習に明け暮れますが、61年11月にブッカー・リトル(tp)の追悼演奏会に悠然と姿を現します。
そして翌日公式に再起し、6枚のアルバムを作る条件でRCAビクターと契約を結び、演奏活動を再開します。
その後、インパルス・レコードに移籍しますが、69年秋には三たび活動を停止し、1972年になってマイルストーン・レコードに移籍し復活しています。

ロリンズには名盤と言われるアルバムが数多くありますが、今回は2度目と3度目の活動停止の後、復活した最初のレコーディング・アルバムを取り上げてみました。

「THE BRIDGE」 RCA VICTOR LSP - 2527
   
1. WITH OUT A SONG
2. WHERE ARE YOU
3. JOHN S.
4. THE BRIDGE
5. GOD BRESS THE CHILD
6. YOU DO SOMETHING TO ME
SONNY ROLLINS(ts) JIM HALL(b) BOB CRANSHAW(b) BEN RILEY(ds) H.T.SAUNDERS(ds)  
録音 1962年1月30日、2月13日、14日

この再起第1作となる「ザ・ブリッジ」は、演奏活動中断中に、NYのマンハッタンとブロンクスを結ぶウイリアムバーク橋の上で練習をしていたことから、名付けられたもので、自信を持った演奏を聴くことができ、当時のジャズ雑誌(ダウンビート)で満点の5点を取っています。
そしてギターのジム・ホールとの相性も良いです。

「NEXT ALBUM」 MILESTONE MSP9042
   
1. PLAYIN’ IN THE YARD
2. POINCIANA
3. THE EVERYWHERE CALYPSO
4. KEEP HOLD OF YOURSELF
5. SKYLARK
SONNY ROLLINS(ts,ss) GEORGE CABLES(p) BOB CRANSHAW(b) 
JACK DE JOHNETTE(ds), DAVID LEE(ds) ARTHUR JENKINS(prec)  
録音 1972年7月14日、27日

このアルバムが発売された72年は、連日のようにレコード屋巡りをしていた時期で、店内でも「いつ発売になるのだろう」と、いつも話題になっていたことを思い出します。
購入した店は、今は無き新宿西口小田急ハルクの裏側にあった「オザワ」です。

そして、待ちに待って登場したロリンズは、エレクトリック・サウンドの導入と、従来のテナー・サックスに加え、初めてソプラノ・サックスも披露したことなどが相俟って、賛否両論となりました。
中には復活してくれただけで満足という、ありがたいファンもいましたが、そういう私もその内の一人でした。
CD解説に3人の評論家のコメントがありますので、これを掲載しました。
 

コメント
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